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2006年8月12日 (土)

イマジンを読もう 『自由訳イマジン』(ジョン・レノン&オノ・ヨーコ、新井満)

ジョン・レノン、新井満: 自由訳イマジン

 国や民族どうしで争ったり、国境線で揉めたり、地球の人々は忙しいものです。ちょっと休んで、ジョン・レノンの「イマジン」を読んではいかがでしょうか。「イマジン」の歌詞を、とても分かりやすい言葉で「自由訳」した本が出ました。

「さて どこかの誰かが 戦争を始めようとして 演説するかもしれない 立ち上がろう すばらしい天国が待っている それを信じて この苦しみを耐え忍ぼう とかなんとか

でも どうだろう そんな天国が 本当に待っているんだろうか

そんな天国が 本当に待っているんだろうか」

(新井満『自由訳イマジン』 p.6~p.9)

もともとの「イマジン」は、「天国や地獄がないことを想像してごらん、国境がないことを想像してごらん」、というよなシンプルなもので、そのため宗教を否定するのかなどと受け取る人もいただろうけれど、この「自由訳」では、原作の行間を読んで、それを補うことで文量を10倍くらいに豊かにして、もっと分かりやすく、人の心に届くものにしてくれています。

このイマジンの自由訳が、いろいろな言語に翻訳されて、世界中で読まれるようになればいいのにと思います。まず、英語版、ヘブライ語版、アラビア語版とか。そうすれば、戦争の原因がちょっと消えてくれないかな。

「戦争の原因とは、何だろう。それは精神の不寛容だと思う。不寛容は、新たな不寛容を生む。結果、戦争は、新たな戦争を生みつづけることになる。」(新井満『自由訳イマジン』p.83)

オノ・ヨーコとの対談(ジョンが生きていたらどんなに喜んだことでしょう――オノ・ヨーコ)もよいし、それから、「あとがきに代えて」がおもしろい。著者が高校生のころ自分の生命の誕生日(受精がいつだったのか)に興味をもって、生まれた日から逆算して求めてみたら、1945年8月15日であることが判明。戦争が終わってこれから平和になるという日に父と母が愛し合ってできた子だった!?というエピソードとか、イメージ・プロデューをつとめた長野オリンピックの開会式の音楽として、この自由訳とともにイマジンをと考えて実現しなかったのが、トリノオリンピックで、オノ・ヨーコのメッセージの朗読とともにイマジンが歌われて感動し、オノ・ヨーコに会いにいき、この本ができることになったことなど。

お奨めの本です。

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 日付が変わって8月15日になりました、いまさら言うまでもなく終戦記念日です。 ... [続きを読む]

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